第2次世界大戦の終盤において
巨大なエネルギーを利用すべく
核分裂の研究を進める学生たちの話。
戦争の裏で研究に賭けた者たちに焦点を当てた珍しい作品で、
戦況が悪化する中、なかなか成果が上がらないことに
歯がゆい思いをする科学者たちが描かれている。
また、実験に執着する狂気じみた主人公も見どころで
自分や他人の命を顧みない様子がリアルで怖い。
ただ、全体的に虚しく不毛な筋書きなので
映画としての盛り上がりや感動を期待するのではなく、
原爆投下の直前の日本を別の視点から味わうための作品。