無実の罪で妻との仲を引き裂かれた理容師の男性が
15年の時を経て復讐する話。
ティム・バートン特有の物悲しい雰囲気は悪くないが、
登場人物が頻繁に歌い出すミュージカル構成のため、
とにかく話が進まなくてウンザリする。
歌のクオリティはまずまずだが、
いくらなんでもストーリーが薄すぎる。
また、恨みを晴らすことが目的だったはずなのに
無関係な悪行を繰り返す展開も腑に落ちない。
家族を失う辛さを痛感している主人公のくせに
無差別殺人を行う一貫性のなさにあきれてしまう。
テンポよくまとめれば半分以下の時間で収まりそうなボリュームで、
映画としてはまったく満足できない仕上がりだった。