認知症になった高齢者の言動が
どういう感覚から来るものなのかを解説したもの。
認知症を患った高齢者の様子をマンガで描写したあと、
患者自身の視点で同じ状況を描き直す構成が絶妙。
周囲の人間からすると常軌を逸した言動に見えても
患者本人からすれば理にかなった反応であることがわかる。
意思疎通がうまくできないもどかしい場面でも
２つの視点から描いたマンガで表現されていることで
知覚している情報が違うということが理解しやすく、
どう対処すればストレスを与えずに改善できるのかが学べる。
認知症患者と関わる人たちや
今後に向けて心構えしておきたい人にとって参考になる１冊。
