深夜に放送されるくだらない情報番組を担当していた
女性アナウンサーと若手ディレクターが
連続少女殺人事件の犯人の冤罪を疑い始める話。
冒頭でゴチャゴチャと登場人物が出そろうために少し混乱するが、
徐々に番組関係者たちの人間関係が見えてきて
誰に焦点を合わせればいいのかがわかってくる。
ひとつの事件をじっくりと追う筋書きになっているが、
非常にテンポよく進む上に
緊迫感が途切れない展開が素晴らしい。
俳優陣の熱演が光るし、キャラクターの活かし方もうまい。
会社員としての立場や力関係がリアルに描かれながらも
自分たちが信じる正義を突き通すために
大胆な行動に出ていくやり方にハラハラさせられる。
最近の作品には珍しく重いテーマで
しっかりとした見応えを感じる社会派ドラマの良作。