家族や悪友のせいで疲弊し、
将来への望みが持てない高校生が
周囲の人々と関わっていく様子を描いたもの。
登場人物それぞれが闇を抱えていて
それが順に明かされていく流れに引き込まれる。
主人公を受け入れてくれる存在が増えることが
逆に危なっかしい状況を加速させるのが面白い。
非常に狭い人間関係を題材にしながらも
ヒヤヒヤした緊張感が維持され、
先の読めない展開に目が離せない。
繊細な主人公を軸にしたストーリーテリングが非常にうまく、
行き場のない思いと生々しい欲望が味わえる良作。
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