侍が徐々にその仕事を失っていった幕末において
男手ひとりで母親と娘2人を支える下級武士の話。
同僚と遊びに出かけることもなく、身なりにも気を使わずに
貧しい暮らしで細々とした生活をする主人公だが、
家族や友人を思いやる人の良さがひしひしと伝わってきて
感情移入しやすいそのキャラクターに一気に引き込まれる。
あまり目立たない存在でありながら
剣に関する高い腕前を持つのも魅力のひとつで、
緊迫感のある戦いが味わえるのも見どころ。
時代劇ではあるものの誰にでもわかりやすい作風で、
敷居を感じることなく楽しむことができる良作。