テレビアニメ版で描かれた内容を引き継ぐ劇場版で、
かつて別れたギルベルト少佐のことを思い返していく話。
美しい映像や雰囲気はこれまで同様だが、
ストーリー展開としてはかなりイマイチで
これならテレビアニメ版はなんだったんだという印象。
主人公が苦しみながらも生き方を決めた気持ちが
こんな結末に行き着くのは納得できない。
自分勝手にウジウジしている想い人の姿を見せられても
とても感動にはつながらないし、
代筆を引き受けた少年の最期に立ち会わないのも
これまでの主人公の仕事観から外れるようでモヤモヤする。
後日談を描くことで作品の評価を落としてしまうぐらいなら
わざわざ続編を作る必要はないように思う。
作品全体が急に安っぽく感じる残念な劇場版だった。
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