戦争による負傷で両腕が義手となった女性が
他人の感情を理解するために代筆業として就職する話。
戦闘能力は非常に高いものの
人間の感情が理解できないという主人公で、
その設定自体は特に珍しくないが、
キャラクターやエピソードの作り方がうまく、
絵のクオリティも相まって感情移入しながら見入ってしまう。
数話でひとつのエピソードを描いており、
「依頼された手紙を代筆する」というテーマを通して
少しずつ人間的な感情を身につけていく流れと
徐々に明かされていく過去の話に引き込まれる。
代筆業という他作品ではあまり見ない設定をうまく使い、
深みのあるキャラクターを味わわせてくれる良作。
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