火や水、草といった精霊たちが暮らす街で
父親の店を手伝っていた火の元素の少女が
検査官を務める水の元素の青年と出会う話。
種類の異なる精霊が共存する世界観は
独自のビジュアルがいろいろと楽しめるが、
あまりに不便でトラブルが多発しそうなため
ひとつの街として成立するには難しそうに思う。
また、相性の悪い精霊同士を主人公にしているだけで
本筋はただの「ロミオとジュリエット」であり、
どこかで観たような展開ばかりで新鮮味はない。
すぐに癇癪を起こす短気な主人公をはじめ、
自分勝手なキャラクターばかりなのもイライラさせられる。
あまり活かされていない要素もいくつか目につき、
映画としての完成度が低くて残念なデキだった。