鳥と人間が混ざったような不思議な生き物が
ある一家とともに暮らし始める話。
ロシアから来た鳥人間という設定はめちゃくちゃなのだが、
何にでも無邪気にはしゃぎながら
周囲に受け入れられていく過程が
とにかく微笑ましくて読んでいて幸せになる。
人々を素直に観察するクジマの視点を通して
人間の心理がリアルに描かれているところも味わい深いし、
淡々としたやり取りに笑いを感じる点は
和山やまの作風を思わせる。
キャラ設定のインパクトに安易に頼らず、
毎回のエピソードでしっかり満足させてくれる良作。