凶悪な殺人事件を起こしながらも反省の色を見せない男性が
正しい道を歩むよう諭す教誨師(きょうかいし)との交流を通して
徐々に変化していく話。
中盤での急展開は非常に斬新で
その悪趣味なアイデアに驚かされたが、
そこでサッと終わらずにダラダラと引き延ばしたのが残念。
死刑執行の瞬間がエグさのピークだったのに
そこから変に舞台裏を掘り下げたことで
上質だった後味の悪さが薄まってしまった。
前フリとなる前半も含めて全体的にテンポが悪く、
もう少し洗練した方がインパクトが強まったように思う。