生きがいらしい生きがいも見つからず
アルバイトをしながら惰性的に過ごしていた女性が
憧れの男性に近づくために行動を起こしていく話。
いろいろな欲求を抱えながらも
それを強く主張することができない様子や、
恋愛に対して淡い期待を抱きながら悶々とする場面が
女性の心理をかなりリアルに表している。
客観的に見ると愚行でしかないのに
冷静さを失ってどんどん暴走してしまう
主人公の痛々しさこそが本作の醍醐味。
かわいらしい絵柄に反して
登場人物たちの生々しい言動が
読んでいる者の心をえぐってくる作品。