福島県の国見町において
企業版ふるさと納税を悪用したような
不可解な事業を追った新聞記者のルポ。
ひとつの事件の中に複数の企業名が出てくるので
最初は全体像が把握できずややこしく感じるが、
取材の過程を追いながら少しずつ解説されるので
徐々にどういう仕組みなのかが見えてくる。
筆者が見た人物や資料の印象が率直に書かれていて
現場に同行しているような生々しさを感じる内容で、
証拠をそろえつつ理詰めによって
ジワジワと問題を明らかにしていった流れに興奮する。
後半は問題が世間に公表されてからの動きとなるため
前半に比べると勢いがかなり落ちるが、
良かれと思って導入された制度を
巧妙に悪用する存在がじっくりと味わえる1冊。
