ギャングース＜１～２巻＞

ギャングース（１） (モーニングコミックス)

裏犯罪に手を染める者たちを標的にした少年院上がりの窃盗グループの話。

振り込め詐欺や窃盗、脱法ハーブなど
世間で話題になっている犯罪が取り上げられていて
非常に身近な世界観と説得力のある描写にリアリティを感じる。

法律が厳しくなる中、どんな風に犯罪が行われているかが細かく描かれ、
欄外に逐一書かれた注釈になるほどとうなずいてしまう。
「闇金ウシジマくん」ほどエグくはないものの、
怖いもの見たさで読み進めてしまう引きの強さがある。

残念なのは主人公たちにあまり魅力がない点で、
ノロマで役立たずに見えるのに実はすごい能力がある、というノリかと思いきや
結局、どれほどのスキルがあるのが実感できないまま話が進んでしまう。
無駄なやりとりが多すぎるし、
場当たり的に標的に選ぶ軽さはまだいいとしても、
もう少し実力の高さを味わわさせて欲しいところ。

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