アニメ関係の仕事のために
中国の西安市に海外赴任することになった日本人女性のエッセイ。
中国に関してほとんど何も知らず、
あまりいいイメージも持っていなかった作者が
体当たりで中国に移住する流れは
読者の感覚と非常に似ていて感情移入しやすい。
言葉の問題だけでなく、中国人の言動や日本との環境の違い、食事面など
中国を詳しく知らない人にとって気になる部分が
ひと通り説明されていて参考になった。
マンガとしてもテンポが良く読みやすいし、
人物も多く登場する割にしっかり描き分けされていて
ストレスなく一気に読むことができる。
文化的なギャップを軸にしつつも人材育成の面での苦労が描かれ、
徐々に成長していくスタッフの様子や
作者と周囲との人間関係が良くなっていく流れも楽しく、読後感がよかった。