自分の行動や考え方を改善するための自己啓発本で、
仕事にやりがいを見い出せないOLを主人公にした小説として書かれている。
主人公の考え方や逃げ方が非常にリアルで、
「もっと自分に向いた進路があるんじゃないか」と
思い悩む若者たちの姿に重なる。
次々に出てくる迷いは誰もが身に覚えがあるだろう。
危機的状況がどんどん訪れるテンポの良さもあって
小説としても読みやすく仕上がっている。
主人公の上司の言動は非現実すぎて実際にはうまくいかないだろうが、
主人公に考えさせるという流れ上、仕方がない。
モチベーションの低下や行動改善に悩んでいる人なら
そのヒントが詰まっている内容。読後感もよく、オススメ。