高齢者に関して、持っている資産の度合いによって
どの程度感覚が異なるかをデータとともに紹介した本。
前半はいろいろな数値をグラフ化したものが大量に出てくるが、
肝心のグラフがかなり見難いのが難点。
どういった数値を軸に見るべきグラフなのかがわかりにくかったり、
対比している対象者が何と何なのかがわかりにくかったりする。
後半は高齢者や障害者が地域住民と
うまく共生している施設を紹介しているが、
各地の事例に過ぎないので
自分が高齢になったときにどうするか、という意味ではあまり参考にならない。
前半に紹介された、高齢者の資産状況と満足度が
どのように相関するか、というデータは非常に興味深かったので、
もっと見やすいグラフにさえなっていれば良書だったのだが、
残念ながら読み解くのが妙に面倒なものばかりだった。