ある殺人事件を軸に、素性のわからない3人の男を描いた話。
別々の場所で過ごす3人の男を切り替えながら描く群像劇だが、
撮り方が非常にうまく、並行して進む話を混乱せずに観ることができる。
捜査中の殺人事件がこの3人にどう絡んでくるのかがキモで、
決着するギリギリまで緊張感が続く。
2時間20分を超える長さなのに少しも退屈しなかった。
本作のキャスティングは完璧としか言いようがなく、
すべての登場人物が見事なハマり役。
これまでのイメージを一新するような演技もあり、
彼らが演じて本当によかったと思える。
壮絶な殺人現場のインパクトに頼っただけの作品かと思いきや、
事件以外の場面の方に見どころが多い傑作。オススメ。
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