サイボーグとして蘇生した主人公が
妻を救うために奔走するアクション映画。
全編が主人公の主観視点で展開するという斬新な内容で、
ずっと揺れまくる上にR15+指定された血みどろシーン満載なので、
合わない人は開始10分でダウンするだろう。
主観視点で展開するPOV方式の映画はこれまでにもあったものの、
登場人物がビデオカメラを抱えているという設定ばかりだった。
しかし本作は主人公の視点と完全にシンクロした映像になっており、
まさにFPSのゲームをプレイしているような錯覚を覚える。
序盤を観たときにはイマイチかと不安になるが、
見せ方のバリエーションがあまりにも豊富で、
次々と新しいカタルシスを味わわせてくれる。
銃撃戦の演出も素晴らしいものばかりで
並みのゲームよりも迫力ある映像が楽しめる。
マンネリにならないよう頻繁に場面展開があり、
常にクライマックス感があるのは素晴らしい限り。
贅沢な場面があまりにも連続する上に
登場人物もどんどん死んでいくので、
一体いつ終わるのかまったくわからない。
かなり人を選ぶのは間違いないが、
揺れと血みどろを乗り越えて楽しめるならオススメ。