アメリカ国防総省の諜報機関が
世界中の通信を秘密裏に傍受していたことを告発した
エドワード・スノーデンを題材にした映画。
先立って2016年に公開された「シチズンフォー」は
完全なドキュメンタリー映画だったのに対して、
本作は実話を元にしたドラマ仕立ての造りになっている。
過去の場面が映像で再現されている点や
緊迫感を感じさせる演出などを踏まえると、
映画として楽しめる本作の方が入り込みやすい。
ただ、国家の安全に対して
どの程度プライバシーを考慮するかという価値観によるため、
街なかに取り付けられた防犯カメラと同様に
「この程度の監視はどの国でもあるだろう」と考える人は
それほど怖さや深刻さを感じないだろう。
スノーデン事件がどういうものだったのかを
とりあえず知っておきたい人向け。
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シチズンフォー スノーデンの暴露