周囲の人物が次々と壁の黒い染みを残して消えていく話。
序盤から何かが起こりそうな雰囲気はうまく、
奇妙な違和感を感じさせてはくれるのだが、
物語の背景が語られるはずの後半が意味不明すぎて
現象の理由をハッキリと理解させてくれず、
ただひたすらに主人公たちが騒ぐ様子を見ていた印象。
結局、人々の失踪はどういう理屈なのか、
主人公たちの目的はなんだったのか、
何もわからないまま終わってしまい、
難解なストーリーというより、独りよがりな作品に思えた。
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