伝説に関してのドキュメンタリーを撮るために
森へと入って行って行方不明になったグループの、
撮影したテープだけが後から見つかったという話。
映画は完全にこのテープの内容として作られていて、
主人公たちが持っていたカメラ以外の視点はない。
頻繁に電源を入れたり切ったりしたことによる
ブツ切り状態、未編集の映像のまま物語は進んでいく。
このあたりが好みが分かれる理由だと思う。
これをリアリティと感じて恐怖に思える人と、
「映画」として一歩離れて舞台の外側から眺めている人。
この映画は第三者として観てしまうと
雑な編集や手ぶれの多い映像、意味のわからないストーリーなどが
すべて悪い点として感じられてしまう。
大事なのは、たまたま見つかったビデオテープを
自分が本当に見ているんだ、と思い込めるかどうかだ。
むしろ、主人公グループの4人目として
ともに森を進んでいっているという思いになれれば
どうしようもない意味不明な状況下の恐怖を
存分に感じることができる。
映画だが映画館向きではない。
拾ってきたビデオを家で1人で再生しているつもりで観て欲しい。