魔女に関するドキュメンタリーを撮るために
森へと入って行って行方不明になった3人の男女が
撮影したテープだけが後から見つかったという話。
映画は完全にこのテープの内容として作られていて、
主人公たちが持っていたカメラ以外の視点はない。
頻繁に電源を入れたり切ったりしたことによる
ブツ切り状態、未編集の映像のまま物語は進んでいく。
この造りはかなり人を選ぶところで、
作り物とは思えない現実味のある恐怖に感じる人と、
雑な編集や手ぶれの多い映像、意味のわからないストーリーが
映画として不十分だと感じてしまう人に分かれるだろう。
道に迷ったり空腹や寒さのストレスから徐々に険悪な雰囲気になり、
どんどんノイローゼに陥っていく様子は非常にリアルだが、
結局なんだったのかという部分が説明されない消化不良なのも事実。
POVホラーという新たなジャンルを切り拓いた実験作。