戦争や凶悪犯罪を防止するため、
国民が高ぶった感情を持つことを禁止し、
絵画や音楽、ゲーム、映像などの
芸術や娯楽を撲滅した社会が舞台の近未来SF。
2丁拳銃を持ち、敵が撃つ弾道や敵の居場所の統計から
効率的に弾を避け、もっとも友好的な攻撃をする
「ガン=カタ」と呼ばれる戦闘術が一番のウリ。
大量の弾を撒き散らす銃撃戦というよりも
素早くて的確な動きで敵を排除していく動きが非常にカッコいい。
訓練で何度も行った型を実戦で使ってるような機械的な動きが目を惹く。
アクションシーンが割と少なめなのが残念で仕方がないが、
どれも他のアクション映画よりワクワクさせてくれるデキ。
抑圧されて無感情だった主人公が
美しい景色や音楽に揺り動かされていく様子も良い。
激しいアクションシーンに対して、静かな感情の動きが見られる。
「マトリックス」や「ウォンテッド」など、
銃を多用したアクションものの中ではトップレベル。
そういった作品が好きな人はぜひ。