同名のマンガを原作にした実写映画。原作は未読。
田舎の小さな村で、小中学校を兼ねた校舎には6人しか生徒がいない。
そこに東京から男子中学生が転校してくる。
田舎独特の小さなコミュニティで、
村人は全員のことを知っているし、噂話も筒抜け。
家族のように付き合っているとも言えるが、
デリカシーのない言動も多く、そういう雰囲気はよく出ている。
そんな中、主人公「右田そよ」と転校生「大沢広海」の
恋愛模様を中心とした展開になる。
最後まで観ても大きな事件は起こらず
「結局、なんの話だったのか」というような内容だが、
主人公の純粋なキャラクターは魅力的で、
周りのことを思いやり、不器用な感じはなかなか良い。
しかしながら東京からの転校生は嫌な面が多く目に付き、
自分中心で、周りに迷惑をかけても平気な姿は
最後までどうにも好きになれなかった。
村から見ると「異物」に見える転校生の存在は
子供たちにとっては逆に魅力的で憧れなのもわかるが、
もう少し感情移入しやすいキャラクターであって欲しかった。