昭和30年の山口県を舞台に、
地元の少女と転校生が仲を深めていく話。
田舎の雰囲気やノリに馴染めない転校生と
彼女に優しく接していく主人公の様子が微笑ましい。
キャラクターがしっかりしていて
自然の中で遊ぶ子供たちも活き活きとしており、
「となりのトトロ」にも似た居心地の良さを感じさせる。
ただ、千年前の町を空想するという設定はほとんど意味がなく、
それらが丸々なかった方がスッキリしたのでは、と思う。
2つの時代に大きなつながりがないのに
定期的に入れ替わって展開するため、内容がブレてしまった。
思いやりのある主人公の優しさと田舎の魅力が味わえる佳作。