住民同士が全員顔見知りのような小さな田舎町で
突然におかしくなった男を発端に、次々と事件が起こるパニックホラー。
感染系ではあるが、一般のゾンビ映画と違って
死んだ人が生き返るのではなく
これまで普通だった人が狂人に変わっていくため
感染しているかどうかの見分けがつきづらく、
感染した後も割と理知的な行動を取るところが面白い。
主人公は小さな農村を守る保安官だが、
行動に納得できるし、感情移入しやすい。
ホラー映画で冷めるのは登場人物たちが
わざわざ危険を大きくするようなバカな行動を取ることだが、
本作に関してはそれがまったくない。
この作品の魅力は異様なまでのテンポの良さで
冒頭から目の離せない状況が連続し、
一気にラストまで引っ張って行ってくれる。
ゾンビ映画やホラー映画が好きな人には
自信を持ってオススメできる非常によくできている作品だった。