「SAW(ソウ)」シリーズの4作目で、
ジクソウの元妻だった女性との過去を振り返りつつ、
捕らわれた刑事たちを追う警官の様子が描かれる。
全体的に意味が非常にわかりにくく、
それぞれの登場人物の関係と目的、
どういう状況に置かれていて、今どこで何をしているのか、
そういった基本的な情報を映像からうまく汲み取りにくく、
細かい場面切り替えや回想シーン、大げさなカメラワークによって
どんどん混乱させられてしまう。
「SAW」シリーズの謎解きは
映像から伝わってくる単純明快な情報の中に
密かにジクソウの思惑やミスリードが仕込まれ、
最後のクライマックスで一気に片付くところに気持ち良さがあった。
しかし、今作はただ単に編集でややこしくしていたり、
個々の残虐シーンをつなげているだけで、
筋の通ったポリシーのようなものが感じられなかった。
落胆するデキだった前作よりもさらにイマイチになった4作目。
シリーズの名を汚す続編の登場は残念でならない。
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