「SAW(ソウ)」シリーズの3作目で、
事故死した息子を思って苦悩する男と、
瀕死のジクソウを救おうとするアマンダの話。
これまでの流れを踏まえたストーリーになっているため、
前2作の試聴は必須。
前2作は屈指のデキだったが、今回は非常に残念な仕上がり。
単純明快な流れの中に隠された謎があった前2作に比べ、
映像で展開されている状況がわかりにくく、
また、ゲームに巻き込まれる理由も弱い。
反面、映像表現はよりグロテスクになっていて、
一部の手術シーンにおいては気絶しそうになる人がいてもおかしくない。
しかし、もともと本シリーズの魅力は
登場人物の置かれた状況に対する恐怖であり、
「自分がこんな風な罠にかかったら恐ろしい」というものだった。
単純なグロテスク映像で恐怖感を煽るのは
ファンの望むところではないだろう。
期待してしまうラストの展開においても
そこに至るまでの引きも弱く、満足できるレベルではない。
観るなら2作目で止めておいた方がよい。
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