「SAW(ソウ)」シリーズの7作目にして完結編となり、
主犯となって動くホフマン刑事の様子とともに
ゲームの生還者として話題になっている男を描く。
全編にわたって無理やりなほどスプラッター演出を盛り込んでいるが、
場面によっては妙に安っぽい造りに感じることがあり、
特に血の色が嘘っぽくピンクがかって見えるのは残念。
ジルへの報復を狙うホフマン周辺の内容はいい加減飽き飽きで、
特に面白みもなく、しつこいだけの印象。
本シリーズのファンは過ちを犯した人へ罰を与える展開と
悪趣味で独特な動きをする殺人ギミックが目当てなはずで、
もはやホフマンやジルのやり取りはどうでもいいのだ。
反面、ゲームの生還者を語る男に焦点を当てた部分はなかなか面白かった。
そういう意味では原点に戻って楽しめる要素が含まれていたように思う。
シリーズが長くなりすぎてしまったが、
結局、1作目と2作目のデキだけが素晴らしく、
それ以降の続編は観る価値がないものだった。
【関連作品のレビュー】
SAW
SAW2
SAW3
SAW4
SAW5
SAW6
ジグソウ:ソウ・レガシー
スパイラル:ソウ オールリセット