マンガ「攻殻機動隊」を原作とし、そこでの世界観や登場人物をベースに
さまざまな犯罪に立ち向かう公安9課の活躍を描いたアニメ。
映画「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」とは
世界観、登場人物ともに共通しているが、
ストーリー的なつながりはなく、完全に別のストーリーラインであり
同じ時系列上には並んでいない。
基本的に一話完結型で、冒頭で起こった事件に対して
公安9課の面々が対処していき解決するまでを描くが、
「笑い男事件」に関しては複数のエピソードをまたがっている。
「電脳」や「義体」といった専門用語や設定が
具体的な説明されないまま話が進んでいくので
初見では意味がわからないところや、
誰と誰が会話しているのかつかみにくい部分がある。
そのあたりを理解しつつ、舞台設定や
登場人物の言動から感じるリアリティを感じられれば楽しめるだろう。
近未来でサイバーパンクな雰囲気が漂うものの、
事件そのものは切なかったり人間臭い感触のものが多く、
それこそが本作の魅力といえる。
通好みな作品には違いないが、大人向けのアニメということで
じっくりと腰をすえて味わうだけの深みがある。
【関連作品のレビュー】
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(劇場版アニメ)
ゴースト・イン・ザ・シェル(実写映画)