非常に通過が困難なことから
「狼の口(ヴォルフスムント)」と呼ばれている関所を舞台に
さまざまな人物が関所の向こうへ行くためのエピソードが展開される。
特定の主人公を中心に話が進むのではなく、
毎エピソード異なる主人公が登場し、最終的に
ヴォルフスムントへ到達して幕を閉じる流れが非常に斬新。
絵もキャラクター設定もクオリティが高く、
読んでる側を感情移入させるのが非常にうまい。
そしてさんざん感情移入させといてから
絶対通れない関所で絶望感を味わうという流れが病みつきになってくる。
そうした複数のエピソードを展開して、
いかに関所を越えることが困難かを印象付けつつ、
本筋が少しずつ進んでいる様子が面白い。オススメ。