巨額の賞金を賭けたギャンブルに主人公の少年を含め、
さまざまな者たちが挑戦する話。
「カイジ」を描いた作者の作品だが、
「カイジ」よりも圧倒的にテンポがよく、無駄なく進んでいくため
読んでいてストレスを感じないのが素晴らしい。
各ギャンブルはそれぞれ独立しており、
その都度、新しいルールでの勝負が始まるし、
ダラダラと引っ張りすぎずに完結するのも嬉しい。
各ギャンブルのルールがシンプルで理解しやすいのも良い。
数学的な発想が必要な部分が何か所かあるが、
主人公の説明を理解するには中学レベルの知識で十分。
敗北時のリスクの凶悪さは相変わらず飛び抜けていて、ここも魅力のひとつ。
8巻の最後ではあくまで第1部が完結するだけで、
ストーリーとしてはまだ続いているが、
面白さを味わうには十分な仕上がり。オススメ。
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