1963年の横浜を舞台に、部室棟「カルチェラタン」の取り壊しを
阻止しようとする高校生たちの話。
登場人物や世界観の説明がなさすぎて、
そもそも主人公の家族構成すら理解していないまま話が進む。
ただでさえ主人公が苗字や名前やあだ名で呼ばれてわかりにくいのに、
そのあたりを配慮していないのは残念。
美しい背景の中、カルチェラタンを存続させようと奮起する
高校生の様子は楽しく、一番の見せ場なのだが、
主人公のプライベートな問題がいちいち挟まって邪魔に感じる。
それもバタバタさせただけで結局なんだったんだと言えるような結末だし、
もう少し要素をそぎ落とし、いい部分だけ残した作品にして欲しかった。