死んだ婚約者に向けて送ったはずの手紙が
誤まって別の相手に届いたことがきっかけで
過去の思い出を振り返っていく話。
同じクラスの男女が同姓同名だったことから
さまざまなトラブルに見舞われる回想シーンがとても楽しく、
異性を意識し始めた中学生の初々しさが微笑ましい。
また、突然に婚約者を失った主人公が彼の思い出を通して
気持ちの整理をつけていく様子がよくわかる。
父親を亡くしたエピソードも非常に効果的に使われていて、
ちょっとした場面が感慨深いものになっている。
中山美穂が1人2役を演じているので最初は混乱するが、
よく似た他人という設定にも
ちゃんと意味があるようになっている。
ややこしい設定をうまく映像化した名作。