生活コストを抑えるために開発された
人体を13センチに縮小する技術にまつわる話。
小さい身体で過ごすことで
消費する食料や資源が少量で済み、
相対的に豊かな暮らしが実現できるという設定が面白い。
また、それらが社会的なサービスとして提供されている様子が
妙にリアルで生々しいのも新鮮だった。
コメディの方向に行くかと思いきや
意外にも社会派な作風になっており、
現代社会の問題点に向き合う形で描かれている。
人間が小さくなるというインパクトに頼らず、
いろいろと考えさせる内容で満足できる佳作。