アンドロイドが普及する世界で
旧型のロボットが青年の前に現れる話。
癇癪持ちの子供のようなロボットの様子を
「かわいい」と受け取るかどうかで評価が分かれる内容で、
作品の魅力をロボットのキャラクターのみに頼っているのが残念。
個人的にはワガママばかりのロボットの様子に
ほのぼのするよりイライラする方が多かった。
ストーリーはたらい回しされるばかりで山場が薄く、
謎解き要素も驚きもなく淡々とした印象。
主人公の自堕落な言動にも感情移入できず、
ノロノロした展開に中だるみを感じるばかりだった。
映像で観ればまた違うのかもしれないが、
小説としてはストーリーのテンポが妙に遅く、
キャラクターにも魅力を感じることができなかった。
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TANG / タング(実写映画)