脚本に従って演じられるはずだったラジオドラマが
いろいろなトラブルにより捻じ曲げられていくコメディ。
関係者のわがままによってその場しのぎの変更が相次ぎ、
どんどん不自然な筋書きに仕上がっていくところが面白い。
ほぼ全編が収録スタジオの中で展開されるが、
頭の中で想像するイメージは妙に壮大になっていく。
関係者のキャラクターが妙にリアルなのも本作の見どころで、
自分勝手な出演者たちに終始イライラさせられるが、
無理やりつじつまを合わせていく流れが
いろいろな要素が伏線を活かす形になっている楽しい作品。