夫婦を惨殺した容疑者の精神鑑定を通して
事件の全貌が明らかになっていく話。
心神喪失によって犯罪者が罪を問われない法律を
問題視する筋書きなっているが、
非常に綿密に仕組まれた筋書きで完成度が高い。
真相が明らかになるにつれて、その巧妙さに感嘆した。
そしてそれを支える堤真一の演技力がとにかく素晴らしい。
難点はほとんどの登場人物がぼそぼそと小声でしゃべることで
さまざまな情報がキーとなる話なだけに
セリフが聞こえないのは致命的。
容疑者以外のキャラクターも妙にクセが強いのも邪魔な要素だった。
声の聴きとりにくさがとにかく残念だが、
完成度の高いシナリオは必見と言える。