女性漫画家が身体の異常に悩まされた日々をまとめたもの。
「パーキンソン病になる」というタイトルではあるものの、
内容の大半は病名が認められるまでの悶々とした日々に割かれており、
そのときの精神的に不安定な描写が大半を占める。
常にネガティブで悲観的、
周囲の言動にその都度文句を言う様子は
読んでいる側がウンザリさせられるし、
パーキンソン病と認めてもらいたくて奔走していた割に
いざ認められるとショックを受けて落ち込むというのも
ずいぶん自分勝手に思える。
何をするにも懐疑的で不利益に考え、
常に自己陶酔的な作者に
読んでいて疲れるばかりのコミックエッセイだった。