東大の入試を突破できるAIを目指す研究者が
AI開発の実状と若者の読解力について解説したもの。
今あちこちでもてはやされている「AI技術」の誤解や現状が
誰にでも理解できるよう非常にわかりやすく書かれており、
夢の技術のように思われている
ビッグデータやディープラーニングについても
その困難な部分や限界点がよく理解できる。
また、第3章で語られる現代の若者の読解力については
教科書が正しく理解できないことが
いろいろなデメリットにつながることがよくわかり、
調査結果から強い危機感を感じさせてくれる。
AI技術についてあやふやなイメージしか持っていない人や
人間の仕事が奪われると危惧している人にぜひ読んで欲しい良書。