身体の各部位を魔物に捧げられた主人公が
旅をしながらそれらを奪い返していく話。
全身が作り物のパーツだけという強烈な設定だが、
手塚作品の中でも読みやすい内容で、
キャラクターの奥深さと戦いの迫力が味わえる。
身体を取り戻すというのが目的だが、
その道中で出会う人々とのやり取りから
争いの虚しさや人間の愚かさが伝わってくる。
先にアニメ版を観たが、原作を読むと
アニメが原作の各要素を非常にうまく活かしながら
絶妙にアレンジしていたことがわかる。
アニメ版か手塚治虫作品が好きな人向け。