子供も生まれて幸せいっぱいの一家が
不可解な現象に悩まされる話。
イクメンと評判の夫と健気な妻を軸に
少しずつ視点を変えながら展開していく話で、
オカルト的な怖さと人間の二面性の怖さとの
両方を併せ持つホラー作品になっている。
ただ、オカルト側の説明が少なく、
その正体や襲われる理由、状況がどうにも理解できない。
映像的には迫力があって悪くないのだが、
何が目的でどうすれば解決するのかがよくわからなかった。
反面、裏表のある人間模様の方は非常に面白く、
キャスティングも抜群で
話が進むにつれて全貌が見えていく様子に震えた。
襲ってくるものの設定についてもっときちんと説明され、
結末に関してもスッキリさせてくれれば
映画全体の満足度が高くなったように思う。
長々と描いた割に消化不良な部分が残るのが残念だった。
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