社会のあらゆる場面に浸透した高性能AIが停止し、
開発者である天才科学者がその犯人に仕立てられる話。
使い古された今さら感のある近未来の世界観で、
中学生が考えたような筋書きが観ていて恥ずかしくなる。
いつ予想外の方向に行ってくれるのかと思ったが、
結局安っぽい展開のまま終わってしまった。
無実である主人公が逃げる必要性を感じないし、
中身のない逃亡劇は無意味な尺稼ぎにしか見えなかった。
あれだけのシステムのプログラムを
外部から短時間で書き換えられるとは思えないし、
足で追うベテラン刑事と新米刑事の設定も安易すぎる。
さまざまなオンラインサービスが普及した今だからこそ
リアリティのなさが目についてしまい、
古臭い設定と魅力のないキャラクターにウンザリさせられる内容。
見どころがどこにもない作品だった。