才能がありながらバイオリンをやめてしまった中学生が
ある少女と出会ったことでまた弾き始める話。
熱心に練習していたものをやめた主人公だが、
ひねくれたりふてくされたりしておらず、
割と素直で感情移入しやすいキャラクターなのと、
彼を支える脇役たちにも嫌な気持ちになる存在がいないので
全体的に読み心地がいいのが魅力。
ただ、登場人物の描き分けが甘く、
違う人物なのに非常に似通ったキャラクターがいるのは残念。
高校のオーケストラ部を題材にしている作品は珍しいが、
音楽や楽器に詳しくなくても理解しやすく、
話の展開が早くて読みやすい良作。
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