世界的な人気小説シリーズの原稿流出を防ぐため、
各言語の翻訳家を一定期間、地下に幽閉する話。
翻訳家だけで9人という多すぎる人数と
それぞれのキャラクターに魅力がないところが残念だが、
厳戒の管理下で原稿が流出してしまう流れから
中盤にかけての展開はなかなか楽しめた。
ただ、終盤で明らかになるストーリーの全貌がイマイチで、
どんでん返しを意識しすぎたのか、やたらと無理のある筋書きで
驚きよりも強引さを感じるばかりだった。
9人という人数とミスリードに振り回された結果、
あまりスッキリとしないミステリーになってしまった作品。