ある事件を軸に警視庁内部の組織構造や
所轄との確執を描いたもの。
事件の解決に奔走する刑事たちが
警察内部の窮屈さに苦しむドラマは珍しくないが、
本作も組織内の縦社会ぶりを軸としている。
池井戸潤の原作作品ではないのだが、
「半沢直樹」や「下町ロケット」などと
非常に似た俳優陣・人間関係・演出になっていて、新鮮味はない。
ひとつの事件の全貌を
話数をかけて少しずつ明らかにしていく構成なので
なかなか話が進まずスッキリ感は薄いし、
どんでん返しの手法がずっと同じでクドくなってくる。
協力したいのか敵対したいのか、
行動に一貫性のない登場人物ばかり。
演出と引き延ばしの都合に合わせて作られたストーリーのようで
筋書きとしての面白さは味わえなかった。