紛争の続くアフリカから
アメリカの夫婦のもとに引き取られた黒人の高校生が
あるレポートをきっかけに教師と対立する話。
黒人であり養子であるという立場から
とにかく模範的な優等生であり続ける少年の
息苦しい境遇を描いた複雑な内容。
少年が本当に歪んだ思想を持っているのかどうか、
高校教師の近辺で起こるトラブルの犯人は誰なのかが
不透明なところが見どころなのだが、
いつまで経っても全体像がハッキリせず、
最後までスッキリとした真相が見えてこないのは残念。
アメリカで暮らす移民の居心地の悪さを表現した社会派の作品。