北海道のローカルテレビ局に入った新人記者を中心に、
局内のドタバタを描いたコメディ。
他人に誇れる長所はおろか、
非常識で空気を読むこともできない女性が
いろいろな騒ぎを起こしていく話。
「のだめカンタービレ」の主人公のように
特定の能力だけズバ抜けているということもなく、
とにかく落ちこぼれで迷惑をかけるキャラクターなので
序盤は感情移入もできずイライラさせられるが、
彼女の言動を通して、周囲の人物が
輝いていく作風ということがわかると面白くなってくる。
同期入社の新人たちがそれぞれ別の部署に配属されており、
テレビ局全体の仕事が徐々に見えてくるのも興味深いし、
結果的に互いが支え合う形になる筋書きもよくできている。
特に最終回の展開には非常に感動させられた。
のめり込めるまでに少し時間がかかる世界観だが、
密度の高いコンパクトなボリュームで十分楽しめる良作。