酸素の限られた火星に植民地が築かれた近未来を舞台に、
自分の中に隠された記憶があることに気づいた男の話。
1990年の作品だが特撮はなかなかに凝っていて、
容赦のない残酷描写と相まって
アクション映画として見せ場が多いのが素晴らしい。
何度も命の危険に遭いながらもスカッとさせてくれる。
未来的な要素の中に権力者に虐げられた弱者の存在があり、
マンガ「銃夢」を思わせるような世界観も魅力的。
緊迫した状況を強引に突破していく主人公が痛快で、
最初から最後まで退屈せずに楽しめる傑作。
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トータル・リコール(2012年公開版)