地球を貫通する巨大エレベーターによって
貧困層が住む地域から裏側に通勤していた男が
ふとしたきっかけで隠された過去の記憶に気づく話。
1990年に公開された同名の映画のリメイク版だが、
記憶を操作する要素以外は設定もストーリーも一新されている。
「ボーン・アイデンティティー」と似た流れではあるが、
非常にスピード感があり、ラストまで
1分たりとも退屈させないのが素晴らしい。
SFとしての世界観や映像も見事で
「マイノリティ・リポート」や「銃夢」のようなワクワク感を感じた。
しかもそれをダイナミックなアクションシーンにうまく活かしている。
シュワルツェネッガーが出演した旧作が有名なこともあり、
安易なリメイクかと警戒していたが、
むしろまったく新しいSFアクション映画として見事に仕上がっており、
グッとくる見せ方も多い傑作だった。オススメ。
【関連作品のレビュー】
トータル・リコール(1990年公開版)